赤ちゃんが身近にいないという人のために説明しますと、プレイジムというのは、寝っころがった赤ちゃんの頭上に、おもちゃがぶら下がっている状態になる遊びものです。

赤ちゃんは、上から吊るされている、鏡をばっしっと叩いてみたり、やはり吊るされているやわらかい、ひよこさんをニギニギしたりして、脳細胞を活発に動かすのです。

つまり、プレイジムは、赤ちゃんの「うわーん、たいくつだよおおおおおん、あそべええええ、だっこおおおおお」という気分をすっかり忘れさせてくれる優れものなのです。

プレイジムは下が柔ら...

私の長男は産まれた時は金髪で青い目を持っており、兄弟で一番、エンジェルっぽい見かけの赤ちゃんだったにも関わらず、（注；生まれた瞬間は、ガッツ石松似。）誕生した直後から、眉間にしわがいつも寄っているような、あまのじゃくっぽい男でした。

彼は誕生した時のお約束の「オギャー」っていうのがなかった赤ちゃんでした。
へその緒が首に巻き付き、仮死状態で生まれてきたのです。

まあ、この世の最初の記憶が窒息死の危機だったわけですから、彼が、世を疑うような頑固親父のようなキャラクターであるのはやむを得ないとも...

私にプレイジムを勧めてくれたママ友曰く、「かまってくれ。」といつも泣いていた、彼女の赤ちゃんにプレイジムを買い与えたところ、赤ちゃんが、何時間もプレイジムで一人遊びし、しかも、そのまま寝てしまうことも多々あるということでした。

電話を切って、すぐに私は長男を車に乗せ、赤ちゃんグッズのお店に車を走らせました。

お店でプレイジムを選んでいる時は、「私は自由を手に入れる事ができる！」という革命成功の一歩手前のような勝ち誇った気分でした。

長男が眉間にしわを寄せながらも、「なんだこれは？」という感...